性と死

最近よく見るTV番組に、NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」があります。

世界的にも有名な大学の教授のもとに爆笑問題が訪ねて、その教授の研究テーマについて対談するというものです。

これまでのテーマは、こんな感じ。
「命のかたちお見せします」
「現代の秘境は人間の‘こころ’だ」
「宇宙人はどこにいるのか?」
「人間は動物である。ただし…。」
「ヒトはなぜ死ぬのか?」
「教授が造ったスーパーカー」
「哲学ということ」
「この形 ありえない・・・人間は失敗作だ」
「ロボットに人間を感じる時・・・」
「タイムマシンは宇宙の扉を開く」などなど

ヒトはなぜ死ぬのか?

「ヒトはなぜ死ぬのか?」の放送の時、面白い話を聞きました。

細胞のDNAには、「自ら死んでいくこと」があらかじめプログラムされていて、決まった回数細胞分裂するとか、一定の時間が経過すると、細胞が自ら死んでいくそうです。これをアポトーシスという。

人は皆、死にたくないと思っていますが、DNAには死ぬことがプログラムされていて、古い細胞は死んで、新しい細胞が日々生まれています。

ところが、生命が誕生した頃の細胞には、「自ら死んでいくこと」はプログラムされていませんでした。なので、外部から傷つけられず、そして栄養さえあれば無限に増殖していきます。大腸菌やビフィズス菌とかがそう。

人間は、どんなに栄養を与えられて安全な環境で生きていても、いずれ老化によって死んでしまいます。

では、進化のどのタイミングで細胞自らが死ぬようになったのか。

それは、生命がオスとメスに分かれたタイミングからだそうです。
ちなみに、大腸菌などにはオスとメスの区別はない。

これって、なんか深いですよね。神秘ですよね。

ちなみにホロスコープの8室は、死のハウスなんですが、同時にセックスのハウスでもあるんですよね。

オスとメスの裏側には、死があるわけです。
でも、死があるから新しい生もある。