ガーデニングの恐怖 2.潜伏期間編

- 植栽工事 -
土壌改良が始まった。地味な作業だが、ここをしっかりやっておかないとだめらしい。真砂土じゃだめなのだ。これを書いてる今なら、そんなの常識って感じだが、当時は肥料を入れりゃ大丈夫だろうぐらいにしか思ってなかった。

ついに、庭木が植えられた。ヤマボウシもやって来た。落葉樹なので今の季節は葉っぱが無い。なんとなく寂しいが自然な枝振りを見ていると気持ちが落ち着く。
実のなる木がほしいと言って植えてもらったジューンベリー、美味しいらしい(まだ、収穫時期になってないので実際の味は不明)。あと、目隠しにシラカシ、門柱の斜め前にソヨゴなどが植わった。

このソヨゴ、思ったより高さがあって門柱にかなり被さる。今まですっきりしていた所にいきなり植わったので、目障りな感じ。Sさんに相談すると、「ソヨゴはこの位置がいいですよ」とこだわりがある様子。結局、このままにしてどうしても邪魔だったら、また考えましょうということに。
このソヨゴ、この位置で正解でした。邪魔だと思っていたのが、ちょっと隠れ気味の枕木門柱が風情があってよろしい。プロの意見は聞いてみるもんだね。まあ、見慣れただけかもしれんが・・・。

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ジューンベリー(2階ベランダから)

門柱から玄関アプローチは、ロックガーデン風のナチュラルな仕上がりになった。植栽スペースにはシラカシの生垣、その手前には自然石が置かれ各種の下草が植わっていた。予算の関係と将来の楽しみのため100%完成形を目指さなかったが、作り過ぎない感じが逆にいい味わいだ。引渡しの際に植わっている植物を教えてもらった。全部で80種類近くの植物が植えられているようだ。後から、我々が好きな草花を植えられるように予備のスペースを作ってもらった。

 

- 植物の力 -
あらためて庭を見て、植栽を施すだけでこうも違うもんなのかと驚愕とする。いやー、ほんとに土の部分を残してよかったよなぁ。ご近所の奥様に「いい感じやねぇ」「綺麗にしてはるねぇ」といわれて有頂天になる。

今回、植栽しなかった東側にも土のスペースがあることを思い出し、次の計画の事を考えて、ほくそ笑むわたしであった。

その後、ほぼ順調に草花は成長している。ただ、昼には日があたらなくなる半日陰なので日照を好むものは成長が遅いようだ。そんなわけで半日陰でも育つのが多く植えられている。成長を見越して植えられているのでまだまだ土の部分が見えるが、3年後ぐらいが楽しみである。

そんな庭の様子を見ていると自分でも何かを植えたくなってきた、土と戯れたいと言う抑えがたい衝動。DNAに仕組まれた農耕民族の血が騒ぎ出したに違いない。
本屋へ行けばガーデニングの本を立ち読み(買わないところが、ミソ)、IEのお気に入りにはガーデニング関係のホームページがガンガン増えていった。とりあえず、Sさんが作ってくれた予備の植え込みスペースとまだ空いてるスペースに何か植えよう。

わたしは、ガーデニンググッズ、土、苗を買うため車に乗り込んだ。

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クリスマスローズ

~ ちょっと余談 ~

我が家には、ポストがありません。枕木門柱のオプションの真鍮ポストが8万もしたので、あきらめて自分で探す事にした。ところがホームセンターなどに売ってるポストって、なんであんなダサいんでしょ。東急ハンズにも行きましたが収穫なし。
そんなわけで、玄関ドアの取っ手にダンボール箱をぶら下げてポスト代わりにしていました。これ、かなりダサいし近所の人も無気味に思っているに違いない。だって、それなりにこだわった外構と綺麗な植栽、なのにポストはダンボール箱。こりゃ変だよ絶対。フェリシモの配送用ダンボール箱(ちょっと柄が綺麗)なのが救いか(笑)。

それを見かねたわけじゃなくって、以前チラッとポストの話をしたからだと思うが、Sさんがポストのカタログを持ってきてくれた。これも真鍮ポストだ。枕木には良く似合うけど、値段が高すぎて却下したことを思い出す。見るとやっぱり値が張るが、その中で一番安いものなら無理やり射程距離圏内にできないこともなかった。

3万8千円かぁ。たかがポストに4万近く出すわけだ。こだわってるわりには踏ん切りがつかない。みんな、ポストってどう思ってるのかなぁ。「たかが手紙受けに4万もアホちゃうか」と思ってる人も多いはずだ。ここは大阪、ホームセンターの品揃えが如実にそれを物語ってるではないか。

結局、悩んだあげくお願いすることにした。取り付けはSさんがやってくれるそうだ。納品まで三週間かかるらしいが、一ヶ月もすれば念願のポストが付く。もう、「ダンボール箱ポストの家」とは呼ばせないぞ。
つづく