ガーデニングの恐怖 3.発病編

- 金がない -
ガーデニングは、お金がかかる。水撒き用のホース4千円。消毒の機械6千円。スコップ、バケツ、剪定用のハサミ。まあ、これらは一度買い揃えればいいので初期投資とあきらめもつくが、怖いのは、苗や肥料、土だ。特に草花の苗は、どれも綺麗で1ポット500円以下というお手ごろ感もあって、ついつい買いたい誘惑に駆られる。何も考えずに行くと、どえらい事になるので欲しい草花を決めてから園芸店に行くようにしているが、それでも3千円は飛んでいく。

さらに、本屋で園芸書を買う(カラー写真つきなので高い)。ガーデニングに対する熱意が高まれば、ガーデニング情報にも貪欲になるので、立ち読みでは満足できなくなってきた。読んでるときは、「おお、そうか、なるほど」とか、「おっと、これは覚えとかなきゃ」と頭の中で3・4回呪文のように繰り返すが、家に帰って思い出せるのは、「アブラムシには、やっぱりオルトラン錠剤ね」と下手なCMのコピー程度なのだ。これじゃいかんねぇ。

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ベロニカ・オックスフォード

 

- 園芸店めぐり -
最近、休日には園芸店に行くのがマイブームとなっている。
園芸書を見る>気に入った花が見つかる>園芸店に行って買う>植え付ける>また園芸書を見る。という無限ループにはまってしまったのだ。

先日、ついに禁断の東南側未開拓ゾーンに手をつけてしまった。と言うのも、野菜も植えたくなってアスパラガスを買ったはいいが、日当たりのいいところに植え付ける必要があったのだ。

まずは、土壌改良だ。深さ50cmぐらいまで掘って掘ってほりまくる。シャベルがあれば楽ちんなんだが、スコップ(子供のおもちゃのような大きさの移植ゴテってやつ)でも小さなスペースだから大丈夫だろう、と得意の成り行き任せで強行した。順調に進んだ穴掘りだが、30cmぐらい掘ったところで硬い粘土質にぶつかった。むむ、硬い!。腕も疲れてきた。粘土の塊を掘り上げながら遅々として進まない穴掘りに嫌気がさしてきた。

ところで今何時なんだろ?。だらだらと園芸店めぐりなんかをしてたからいかんのだ。たしか、掘り始めたのは4時を過ぎていたなぁ。あたりを見回すといかにも夕方って感じになってきている。西の空を見ると夕焼けが綺麗だ。「大自然はいいねぇ」と思わず目を閉じる。い、いかん、静かに瞑想にふけっている場合ではないぞぉ。今日中にアスパラガスを植え付けねば。

しかし、深さ40cmのところで、力尽きた。腕がジンジンしてもうだめ。アスパラガスさん許してほしい。子犬一匹が入れるほどのスペースに野菜の土と堆肥を入れて軽く耕しアスパラガスを植えた。

とまあ、こんなわけでガーデニングは楽しい、きっとやれば夢中になるはずだ。
え?、片手間にガーデニング。やめなはれ!。ガーデニングをやるからには、全てを捨て去る覚悟が必要だ。つまり、それほど恐ろしいということだ。

最後に、うたるんからアドバイス、中途半端に庭を造るなら絶対小さい方がいいと思うよ。ほんと。